2026年度 広島県公立高校入試では、2月9日に志願倍率の初回公表がされました。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/653684.pdf
多くの受験生・保護者がこの数字に一喜一憂しますが、最も重要なのは倍率の高さではありません。
その学校が「倍率が動きやすい学校」なのか、「ほとんど動かない学校」なのか。
ここを知らずに倍率を見ると、判断を誤りやすくなります。
① 初回倍率と最終倍率は別物
初回倍率は、
- インターネット出願開始直後の志願状況
- 志願変更を前提とした途中経過
一方、最終倍率は、
- 志願変更を経た確定値
- 実際に競争が行われる倍率
です。
つまり、初回倍率=合否の結論ではありません。
② 倍率が「動きやすい」学校(過去3年)
まずは、初回倍率から最終倍率にかけて大きく動きやすい学校です。
(数値は「初回倍率 → 最終倍率」の差)
| 学校名(普通科) | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 基町高校 | −0.18 | −0.21 | −0.15 | 毎年大きく下がる |
| 国泰寺高校 | −0.14 | −0.16 | −0.12 | 初回高・最終調整 |
| 舟入高校 | −0.12 | −0.11 | −0.09 | 安定して下がる |
| (参考)理数・国際系 | −0.20 | −0.10 | −0.18 | 定員少で振れ大 |
※「−」は初回より最終倍率が下がったことを示します。
これらの学校は、初回倍率だけで判断すると過剰に不安になりやすい代表例です。
※表の数値は「傾向把握」を目的とした差分整理です。年度ごとの定員・学科構成などにより、実際の倍率は多少前後します。
③ 倍率が「ほとんど動かない」学校(過去3年)
次に、初回倍率と最終倍率の差が非常に小さい学校です。
| 学校名(普通科) | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | 傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 広島皆実高校 | −0.03 | −0.04 | −0.02 | 初回=ほぼ最終 |
| 広島井口高校 | −0.02 | −0.03 | −0.01 | 毎年安定 |
| 呉三津田高校 | −0.04 | −0.02 | −0.03 | 変動小 |
| 福山誠之館高校 | −0.03 | −0.01 | −0.02 | 非常に安定 |
| 廿日市高校 | −0.02 | −0.03 | −0.02 | ほぼ固定 |
これらの学校は、初回倍率がそのまま実質倍率になりやすいタイプです。
初回倍率の段階で、すでに進路指導や自己判断が固まっている受験生が多いことが背景にあります。
④ 初回倍率を見たときの正しい考え方
倍率発表後は、次の順番で整理してください。
- 倍率の数字そのものに反応しない
- 志望校が「動く学校」か「動かない学校」かを確認
- 同じ学力帯の学校と横並びで比較
- 自分の内申点・得点力と照らし合わせる
倍率だけで志願変更を考えると、本来合格できた可能性を自ら下げることになりかねません。
⑤ 20年以上倍率を見続けてきた立場から
私は20年以上、広島県公立高校入試の倍率推移を毎年追い続けています。
その経験から言えるのは、
「初回倍率で騒がれる学校」と「最終的に落ち着く学校」は、ほぼ毎年同じということです。
だからこそ、倍率は
怖がる数字ではなく、読み解くためのデータとして扱う必要があります。
まとめ:倍率は判断材料の一部にすぎない
初回倍率は重要な情報ですが、
- 合否を決める数字ではない
- 単独で判断するものではない
という点は忘れてはいけません。
倍率の「動き方」を理解し、
自分の立ち位置を冷静に見極めること。
それが、志願変更で失敗しない最大のポイントです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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