公立 vs 私立 どちらが向いている?進路選びの基準

① 学習・生活習慣サポート系

子どもの進路を考えるとき、最初に大きな分かれ道となるのが「公立か私立か」です。学費や教育方針、進学実績など、どちらにもメリット・デメリットがあります。今回は、公立と私立それぞれの特徴と、選ぶ際の基準について整理してみましょう。


公立中学・高校の特徴

メリット

  • 学費が安い:授業料はほとんどが無償(高校は就学支援金制度も活用可能)。
  • 地域の友達と通いやすい:同じ小学校出身の友達と進学するケースが多い。
  • 幅広い進路の選択肢:上位層から中堅層まで、進学先や就職先の多様性がある。

デメリット

  • 進学指導に差がある:学校ごとの熱心さに違いが出やすい。
  • 環境の幅が広い:学力や生活態度など、生徒の層が多様で刺激にもなるが、人によっては不安になることも。

私立中学・高校の特徴

メリット

  • 教育方針が明確:英語教育に力を入れる、医進系に強いなど、学校ごとの特色がはっきりしている。
  • 設備やサポートが充実:ICT教育や自習室、進学指導などが整っているケースが多い。
  • 大学進学実績が安定:附属大学や指定校推薦など、内部進学制度がある学校も多い。

デメリット

  • 学費が高い:入学金や授業料に加え、施設費や寄付金なども必要になる場合がある。
  • 通学時間が長いことも:希望する学校が遠いと、毎日の通学負担が増える。

進路選びの基準

では、公立と私立、どちらを選ぶのがよいのでしょうか。大切なのは「子どもと家庭の状況に合っているかどうか」です。

① 学費・家計の見通し

無理のない範囲で学費を負担できるかどうか。奨学金や助成金制度も確認しましょう。

② 子どもの性格や学習スタイル

自主的に勉強を進められる子は公立でも伸びやすい。一方で、環境やサポートがある方が安心な場合は私立が合っていることも。

③ 将来の進路イメージ

大学進学を強く意識しているなら、私立の進学実績を調べるのがおすすめ。逆に幅広い進路の中から選びたいなら公立が向いています。

④ 通学環境

毎日の通学時間は大きな負担になります。距離や交通手段を含めて検討しましょう。


高校授業料を支える制度(全国+広島県)

進路選びにおいて「学費」は重要な基準のひとつです。ここで知っておきたいのが就学支援金制度です。

全国制度(就学支援金)

  • 全国一律の制度で、年収約910万円未満の世帯が対象。
  • 公立・私立を問わず、高校授業料として年11万8,800円を支援。
  • 私立高校はさらに加算があり、最大39万6,000円まで支給。

👉 詳しくはこちら(文部科学省):高等学校等就学支援金制度|文部科学省

広島県の独自支援

全国制度に加えて、広島県はさらに独自の授業料軽減制度を設けています。
そのため、私立高校の学費負担は制度を組み合わせることで大幅に抑えられる場合があります。

👉 詳細は広島県公式ページをご覧ください:広島県 高校授業料支援制度(PDF)


まとめ

「公立がいい」「私立がいい」という単純な二択ではなく、家庭の方針・子どもの性格・将来の希望を総合的に考えることが大切です。
特に高校授業料は「全国制度+自治体の上乗せ」で大きく軽減できるため、学費を理由に選択肢を狭めすぎないようにしましょう。

まずはオープンスクールや説明会に参加し、学校の雰囲気や教育方針を体感してみるのがおすすめです。進路選びは、子どもの未来を形作る大切なステップ。家庭でしっかり話し合いながら、納得できる選択をしていきましょう。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
こんな感じで、毎週木曜日9時に投稿を続けていっています。
次週は『通知表(あゆみ)の見方と声かけのポイント』をお届けしますので楽しみに待っていてください。


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