はじめに
広島県の高校受験に向けて勉強を進めるとき、「どの科目に力を入れるべきか」は大きなテーマです。結論から言うと、英語と数学を最優先で強化することが合否を大きく左右します。
その理由を、入試制度や配点、具体的な高校の例をもとに解説していきます。
入試制度における英語・数学の位置づけ
広島県の一次選抜(一般枠)では、学力検査(当日試験)・調査書(内申)・自己表現を総合して合否を判定します。基本的な比重は以下のとおりです。
- 学力検査:調査書:自己表現 = 6:2:2
学力検査は 5教科(国語・社会・数学・理科・英語)×各50点=250点満点。つまり、当日の試験での得点が一番大きな要素になります。
さらに高校によっては、**英語や数学を2倍にする「傾斜配点」**が採用されています。これにより、英語・数学の得点が合否に直結しやすくなります
傾斜配点の具体例(高校別)
広島県内の主要校でも、英語や数学に傾斜をかけるケースが多く見られます。
広島国泰寺高校(普通科)
- 数学・英語を 2倍配点。
→ 英語・数学で点を取れる生徒が有利。
広島市立舟入高校(普通科・国際コミュニケーション)
- 国語・数学・英語を 2倍配点。
→ 3教科バランスよく実力を発揮することが必須。国際系では英語面接もあり、さらに英語力の比重が高い。
安芸府中高校(国際科)
- 学力検査の 英語を2倍。
- 調査書(内申点)の英語評定も重視。
→ 英語が得意な生徒にとって大きなチャンス。逆に英語が苦手だと不利。
英語と数学を優先すべき理由
- 配点の比重が大きい
英語・数学だけで最大200点(傾斜後)を占める場合もあり、合否を左右。 - 平均点の上下が激しい科目
特に数学の応用問題や英語の長文読解は得点差がつきやすく、差をつけるチャンス。 - 内申にも直結
英語・数学は学校成績でも重要。定期テストの点数がそのまま評定(内申点)に影響します。 - 将来にも直結
舟入・国泰寺高校のように英語・数学に傾斜をかける高校があるのは、高校入試以降も英語と数学は大学受験・社会での基礎力として重要科目であるということの表れであるとも言えます。 - 私立推薦入試なども英語・数学は必須科目 私立推薦入試では理科・社会はそもそも試験科目になっていない高校がほとんどです。
目標点数の目安(例)
- 上位校(舟入・国泰寺など)
英語・数学でそれぞれ8割(80点/100点)を目標。
他教科は35点前後を取れば合格圏内。 - 中堅〜やや上位校(廿日市・など)
英語・数学は7割〜8割、他教科は30点台を安定して取ることを目指す。
学習のポイント
英語
- 長文読解は「速さと正確さ」を両立。
- 英作文は「型」を覚えて練習。
- リスニング対策はシャドーイングが有効。
- 国際科や国際コミュニケーション系ではスピーキング練習も必須。
数学
- 計算の正確さを徹底。
- 関数・図形・文章題は「解き方の筋道」を理解。
- 過去問で応用問題に慣れ、部分点を取る練習を。
まとめ
広島県の高校入試では、**英語と数学が「勝負科目」**です。
傾斜配点で点数が大きく変動するだけでなく、将来を見据えた基礎力としても欠かせません。志望校の募集要項を必ず確認し、まずは英語・数学を優先して学習計画を立てましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
こんな感じで、毎週木曜日9時に投稿を続けていっています。
次週は『やるべきことの「見える化」と「学習計画」を立てるポイント』をお届けしますので楽しみに待っていてください。
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