こんにちは!
今回は「絵本の読み聞かせ」が子どもの学力にどう影響するのかについて、科学的な根拠をもとにお話しします。
結論:読み聞かせは「ことば」「思考力」「学力」の土台をつくる
幼児期に絵本を読んでもらった経験が多い子どもは、語彙力・文章理解力・論理的思考力が高い傾向にあることが、国内外の研究で明らかになっています。
1. 読み聞かせで語彙力が爆発的に伸びる
アメリカのオハイオ州立大学の研究(2019年)では、1日1冊絵本を読み聞かせてもらった子どもは、就学前に聞く単語数が約29万語にもなると報告されています。
一方で、ほとんど読み聞かせがない子どもでは、わずか4,600語ほど。
この「語彙の格差」は、そのまま小学校入学後の読解力や算数の文章題の理解力に直結していきます。
2. 読み聞かせで「聞く力」「集中力」が育つ
読み聞かせを通じて、子どもは話をじっくり聞き、イメージし、想像力をふくらませます。これにより、
- 「話の流れを理解する力」
- 「注意を持続する力」
- 「他人の気持ちを考える力」
が養われます。
これらは、のちに文章読解力や論理的思考力、さらには人間関係の土台にもなっていきます。
3. 絵本は「非認知能力」にも効く
学力だけではなく、「学ぶ力」そのものにも影響を与えることがわかっています。
国立教育政策研究所の調査(2020年)によると、読み聞かせ習慣がある子は、「自己肯定感」「やり抜く力」「他者との関係性」などの非認知能力も高い傾向があり、これらが中長期的な学力や進路にも影響するとされています。
4. 読み聞かせをすると、親子の絆も深まる
さらに、読み聞かせは親子のコミュニケーションの時間としても大きな価値があります。
「読み聞かせをしてもらっていたことが、子どもにとっての安心感や信頼感の土台になる」という心理学的な研究もあります(ボウルビィの愛着理論など)。
5. 「読書習慣」は小学生以降の学力に直結
ベネッセ教育総合研究所の『子ども・子育て白書』でも、小学生の読書習慣と学力の相関が示されています。
特に「家庭での読み聞かせ経験が多い子どもほど、後の読書習慣が身についている」と報告されており、早期教育としての読み聞かせが、その後の自学力や学習持続力にも好影響を与えると考えられます。
今すぐできる!読み聞かせのポイント
- 📖 1日1冊、時間は5〜10分でOK!
- 🗣 感情を込めて、ややゆっくりと読むと効果的
- 🤝 質問タイムや感想を共有する時間も取りましょう
- 📚 子どもが選んだ本も積極的に取り入れて
まとめ
絵本の読み聞かせは「ただのお楽しみ」ではありません。
**将来の学力や社会性の基礎を築く“最強の家庭学習”**です。
ぜひ、今日から読み聞かせの時間を日常に取り入れてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
こんな感じで、毎週木曜日9時に投稿を続けていっています。
次週は『学校の先生とうまく連携するコツ3選』をお届けしますので楽しみに待っていてください。
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