「テストで○点取れたらゲームを買ってあげる!」
「宿題を全部やったら好きなスイーツを食べに行こう!」
お子さんのやる気を引き出すために“ご褒美”を活用するご家庭は多いと思います。
ただ、この「ご褒美の使い方」を間違えると、かえってやる気を失わせてしまうことがあるんです。
今日は、学習塾の現場で多くの生徒と接してきた経験から、効果的なご褒美の与え方と逆効果になりやすい声かけの例をお伝えします。
🎁 1.「ご褒美=結果」ではなく「ご褒美=努力」に注目を
多くの保護者の方がやりがちなのが、
「結果に対してご褒美を与える」パターンです。
例)
・「90点以上なら新しい本を買ってあげる」
・「志望校に合格したら旅行に行こう」
もちろん達成感を感じる機会として悪くはありません。
しかし、この方法だと
👉「ご褒美がないと頑張らない子」
👉「失敗したときに自己否定してしまう子」
になりやすいのです。
おすすめなのは、「努力の過程」に目を向けたご褒美です。
例)
・「毎日5日間、30分勉強できたら週末に一緒にカフェへ」
・「自分から机に向かったら、今日の夕飯のデザートを選んでいいよ」
このように「行動」や「習慣」に対してご褒美を与えることで、
“自分の努力が認められている”という感覚が育ち、
内面的なやる気(内発的動機づけ)が強まります。
🗣️ 2.逆効果になる声かけの例
頑張ってほしい気持ちが強いほど、つい言ってしまいがちな言葉があります。
しかし、これらはお子さんのモチベーションを下げる原因にもなります。
❌「○○ちゃんはできてるのに」
→ 比較されると「自分はダメだ」と感じ、やる気よりも自己否定が強まります。
❌「こんな点数じゃご褒美なしね」
→ 条件付きでしか認められないと、「どうせ無理」と投げやりになりやすいです。
❌「次こそ頑張らないとね」
→ 反省を求めすぎると、プレッシャーが増して勉強への抵抗感が強まります。
❌ ご褒美をもらうことを習慣にしてしまう
→ ご褒美をもらうことが当たり前になってしまうと、「もらえないならやらない」という姿勢につながります。
💡 3.「ご褒美」と「声かけ」の黄金バランス
やる気を引き出すカギは、
**「行動を認める+共感を添える」**こと。
例)
- 「今日は自分から勉強してたね、すごいじゃん!」
- 「難しい問題に時間かけて取り組んでたね、そういう姿勢が大事だね」
- 「一緒に頑張ってるの見てると、こっちまで嬉しくなるよ」
ご褒美よりも“認める言葉”が増えると、
お子さんは「認められるために頑張る」のではなく、
「成長すること自体がうれしい」と感じるようになります。
🎯 まとめ
| NGご褒美 | おすすめのご褒美 |
|---|---|
| 結果に対して与える | 努力や行動に対して与える |
| 「○点取れたら」 | 「5日間コツコツ続けられたら」 |
| ご褒美が目的化する | 達成の喜びを共有する |
勉強を通して「やればできる」「努力が形になる」経験を積むことこそ、
お子さんにとっての最大のご褒美です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
こんな感じで、毎週木曜日9時に投稿を続けていっています。
次週は『やるべきことの「見える化」と「学習計画」を立てるポイント』をお届けしますので楽しみに待っていてください。

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