模試や実力テストの結果が返ってきたとき、「どこを見ればいいの?」「どう声をかけたらやる気につながる?」と悩まれる保護者の方は多いのではないでしょうか。
今回は、成績表の正しい見方と、お子さまのモチベーションを支える声かけのポイントを解説します。
1. 成績表でチェックすべき4つのポイント
成績表には情報がたくさん載っていますが、見るべきポイントを絞れば迷いません。
【1】偏差値(相対的な学力の目安)
偏差値の見方と分布図(平均50を中心にグラフ化)
- 偏差値50:全国平均
- 偏差値60以上:上位15%
- 偏差値40未満:下位16%
POINT
偏差値は「全体の中での位置づけ」を示すもの。得点が高くても、他の生徒も高ければ偏差値は伸びません。
【2】総合順位と志望校内順位
全体順位と志望校内順位の違い(棒グラフで可視化)
- 総合順位:受験者全体の中での順位
- 志望校内順位:その学校を志望する生徒の中での順位
POINT
志望校内での位置は「合格可能性」の判断に直結。偏差値よりもリアルな指標です。
【3】科目別得点率とバランス
レーダーチャートで科目別得点率を図示
- 得点率=得点 ÷ 満点
- 目安:70%以上は「得意」、50%以下は「強化が必要」
POINT
苦手科目が全体の足を引っ張っていないか、バランスを見ましょう。
【4】前回からの推移
成績推移表(折れ線グラフ)
- 偏差値や得点率がどう変化しているか
- 順位が上がっているか、下降していないか
POINT
1回の結果に一喜一憂せず、「成長の方向性」を見ることが大切です。
2. 結果を見たときの声かけのコツ
テスト結果は、やる気を上げるチャンスでもあり、逆に自信を失わせるリスクもあります。
良かったときの声かけ
「がんばったね!〇〇が特に伸びたね」
→ 具体的にほめることで、努力の成果を実感させましょう。
イマイチだったときの声かけ
「この教科は悔しかったね。でも次に向けて何をしようか?」
→ 責めずに次を見据えた対話を。親が落ち着いて受け止めることが重要です。
3. よくある誤解と注意点
- 偏差値〇〇だからこの学校は無理、と決めつけない
→ 模試の成績はあくまで「目安」。本番は別物です。 - 総合順位だけを気にする
→ 志望校内順位や科目バランスも重要な判断材料です。 - 「もっと頑張って!」とだけ言う
→ 何をどう頑張るかにフォーカスを。当人も悩んでいます。
まとめ
模試の結果は、成績だけでなく、子どもの成長を確認する「鏡」です。
- 数字を見る力
- 気持ちを支える声かけ
- 次に活かす視点
この3つを大切に、親子で前向きに活用していきましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました! こんな感じで、毎週木曜日9時に投稿を続けていっています。 次週は【中学生向け】定期テストで高得点を取るための効率よい勉強法(英語・数学編)をお届けしますので楽しみに待っていてください。
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